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25歳・女性Aさんのケースで解説
Aさんが婚約していた男性の父親が死去し、Aさんはお通夜と葬儀に参列することになりました。ここでAさんの服装が非常識だったとして、男性は親族からAさんとの結婚を疑問視され、結婚話も破談寸前となってしまったそうです。
確かに、Aさんのお通夜、葬儀参列時の服装はマナー違反でした。色は全身黒で統一していたものの、まとめた髪には大きめのリボン、さらにスカートも短め、化粧も濃い目と、非常識と取られてしまっても反論できない装いでした。こちらの記事では、Aさんの事例をもとに一部改変しながら弔問の服装マナーを紹介します。
失礼にあたらないお通夜の服装とは
お通夜の装いの場合、洋装であれば地味なワンピースやセットアップ、アンサンブルが一般的です。和装であれば、地味な色無地に黒い帯を合わせましょう。
ただし、死亡直後に急いで弔問(ちょうもん)する場合は普段の服装のままでも可とされています。一方で、派手な格好で駆けつけるのは場違いな印象を与えかねませんので、出来る限り地味な装いに変更しましょう。
葬式の服装 マナー違反とならない服装とは
葬儀への参列時の装いは正式なものが求められます。女性の弔問時における基本となる服装のルールは、
- 1.色は黒で統一
- 2.肌の露出を避ける
- 3.装飾の少ない装いであること
となります。
Aさんの場合は、「2.肌の露出を避ける」、「3.装飾の少ない装いであること」の2点でマナー違反だったということになります。
準礼装、略礼装ともに色は黒で統一したほうがベター
女性の場合、準礼装としてフォーマルウェア、略礼装として地味なワンピースやセットアップ、スーツを着用すれば可ですが、服装の色は黒に統一したほうが良いでしょう。
ここで気をつけたいのが、喪主よりも格式の高い装いを避けるということです。正喪服を着用せずに、準礼装もしくは略礼装で弔問するのがマナーです。
弔問の際は肌の露出を避けましょう
黒で統一した準礼装もしくは略礼装であっても、肌が露出しているのは弔問時のマナー違反となります。スカートの丈は膝が隠れる程度は欲しいところです。ストッキングの色は黒が無難ですが肌色のものでも可です。ワンポイントものやメッシュのものは避けましょう。
注意点
夏場であっても襟の開いたものや袖の短すぎるものは露出が多すぎて見苦しい印象を与えてしまいます。装飾の少ない装いであること
化粧やアクセサリーを含め、女性にとって程度の加減が難しいのが弔問時の装飾です。Aさんは束ねた髪の毛にリボンをつけしまいましたが、リボンは通夜や葬儀の場に相応しいものではありません。靴やバッグ、ネイルやヘアメークなど、葬儀やお通夜など弔問時の装飾のマナーは下記のとおりです。
葬式参列時のメークやヘアメークのマナーとは
葬式参列時の装いは、できるだけ地味だることが良しとされますので、化粧やヘアメークも地味かつ控えめであるほうが無難です。赤などの口紅は葬儀の場においてはふさわしくなく、派手すぎます。チークやアイシャドウなども極力ナチュラルに仕上げましょう。
葬儀参列時のヘアメークのポイント
お辞儀をする機会が多いため、髪の毛は顔にかからないようまとめておくとスマートな印象です葬儀の服装にあわせる靴やバッグのマナーとは
靴やバッグも色は黒一色としましょう。ヒールはせいぜい7センチ程度まで。また、つま先とかかとが隠れるものを選びましょう。かかとの高いファッション性のあるヒールや、ブーツ、編み上げの靴はマナー違反です。
葬儀の場にふさわしくない素材
靴やバッグを選ぶ際は、エナメルなど光沢感のあるものは避けましょう。お葬式の参列時にネイルしたままはマナー違反?
葬式への参列の際にはネイルやマニキュアは落とすのがマナー。礼服から派手なネイルやジェルネイルが見えていてはご遺族に取って失礼にあたり、マナー違反となってしまいます。
ジェルネイルなどを落とす時間がない場合は、黒の手袋などで隠す気配りが必要です。手袋の生地はレースまたはサテンが良いでしょう。
葬儀参加時にアクセサリーはつけて良いの?
アクセサリーで着用しても良いのはパールの1連のネックレスのみと考えておきましょう。結婚指輪も外しておいたほうが良いでしょう。
2連以上のネックレスはNGです
2連以上のネックレスは「不幸が重なる」として、忌み嫌われるますので着用しません。まとめ:弔問時に非常識と言われないために
弔問時は誰もが地味で目立たない装いをしているものだけに、マナー違反や非常識な装いは非常に目立ってしまうものなので、恥をかかないためにも気をつけたいところです。
当記事では参列者側の服装マナーを解説しましたが、お通夜や葬儀を執り行う側の服装マナーについては、お葬式の服装マナー【喪主・遺族編】正しい喪服と注意点を解説を確認ください。