コンテンツの目次
これがお墓の相場 全国平均は196万3700円
鎌倉新書が2015年1月に行った「第6回 お墓の消費者全国実態調査」によれば、お墓を購入した人の「お墓の購入費用の平均額(永代使用料+墓石価格)」は全国平均で196万3700円、東日本が203万5000円、西日本が174万3500円となりました。

お墓の低価格化も進んでいると言われていますが、それでもまだ高額であることには変わりはありません。
東京や大阪など各地域におけるお墓の相場は
同じく鎌倉新書の調査によれば、東京や神奈川、大阪、京都など各地域によってお墓の相場は大きく異なることが分かります。
- 東京都 : 256万7100円
- 神奈川県 : 212万6800円
- 埼玉県 : 191万7000円
- 愛知県 : 146万600円
- 大阪府 : 172万8500円
- 京都府 : 218万2600円
東京におけるお墓の費用の平均額がほかの地域より高額なのは、東京は人口に対するお寺およびお墓の数が少ないこと、墓地として利用できる土地が少ないことなどが理由と考えられます。鎌倉新書によれば、第5回調査と比較した場合、京都府と兵庫県を除いて全体的に平均価格が下落傾向にあるとのことです。
「永代使用料」+「墓石代」=「お墓の費用」
同調査におけるお墓の費用とは、「永代使用料」と「墓石代」の合計額です。一般的に「お墓を買う」、「お墓を購入する」という表現を用いますが、お墓の区画や納骨堂の占有スペースは実際には「借りる」ものになり、永代的に使用する権利を借りるための料金が「永代使用料」ということになります。
お墓の費用を分解 永代使用料の平均費用

永代使用料の全国平均費用は77万3900円、東日本も77万3900円、西日本の平均費用は77万4000円だったそうです。
お墓の費用を分解 墓石の平均価格
また、墓石タイプのお墓の場合、永代使用料を支払って区画を借りても「墓標」にあたる墓石を建てる必要があり、こちらは別途費用が必要になるものです。納骨堂や永代供養墓など場合は墓石を建てる必要がありませんので、墓石タイプのお墓に比べて相対的に費用は安く済むことになります。

墓石の価格は全国平均が134万9200円、東日本の平均価格が139万8100円、西日本の平均価格が119万6200円となり、東日本のほうがお墓にかかる費用は高い傾向にあることが分かります。
お墓の費用は建てるだけにとどまらない
永代使用料と墓石料金を支払ったうえでお墓を建てても、必要となる費用はほかにもあります。墓地の経営主体には「年間管理費」を支払う必要があるほか、お墓を建てた後に納骨をする際には、お墓としての意味をもたせる儀式「開眼供養(かいげんくよう)」を行う必要があり、御布施を支払う必要もあります。
「年間管理費」は数千円から1万円程度が一般的であるほか、「開眼供養」の御布施は3万円ほどが目安とされていますが、僧侶が出張してきた場合など、その場に応じて心付けがあると良いでしょう。
お墓の値段を左右する要素とは
お墓の価格は、墓地の経営主体やお墓の形態、立地条件などによって大きく変わります。墓地の経営主体が地方自治体であれば安めとなりますが、その分お墓の購入希望者も多く、順番待ちとなる確率が高くなります。一方、経営主体が民間であれば、相対的にお墓の価格は高めとなります。
お墓の価格を左右する要素である墓地の経営主体や、お墓の形態、お墓を購入する際の「注意点」については、それぞれ、
・上手なお墓選び 墓地の経営主体が変わればお墓の費用も変化
・納骨堂?それとも樹木葬? あなたが望む「お墓の形」は?
・お墓を購入する際の「注意点」と購入前の「チェックリスト」
で解説していますので、参照ください。